グループ化とは
ミヤシステムAの「グループ化」とは、作業の出来高(進捗)を数量で簡単につかむ方法です。
実際の工事では、出来高(進捗)を工程や作業段取り通りに管理できる必要があります。
従来の考え方では、工種ごとに実行予算を作成し、その工種毎に出来高(進捗)管理を行うことが一般的でした。
しかし実際の工事では、ひとつひとつの工種が単独に作業されるだけでなく、複数の工種が同時に進む事もあり、出来高(進捗)の管理が容易ではありませんでした。
そのため工事損益の確認も、月単位または工事完了後が一般的でした。
そこで、新しい実行予算管理手法として誕生したのが、『作業のグループ化』です。
『同時に進む』『複数の作業や工種』を自分の管理しやすい『一つのグループ作業』にまとめ、出来高(進捗)を数量でとらえます。
作業のグループ化を行う事で、出来高(進捗)をつかみ、工事の損益状況も簡単に確認できるようになりました。
現場技術者は少ない日報入力時間で、コストの確認と明日の作業段取りを行わなければなりません。そのためにグループ化という考えは誕生しました。
(グループ化は国内原価管理システム日本初の特許(工事費用管理装置及び方法)を取得した考え方です。)
グループ化のポイントと事例
グループ化は、『複数の作業をまとめ』『管理しやすい数値と単位を設定』します。その例をいくつかご紹介します。
例1.土工事の場合(設計工種3つをグループ化します。)
〈設計工種〉①掘削工3,000m3、②運搬工2,000m3、③残土処理工2,000m3 ➡ 〈グループ作業〉掘削運搬残土処理工2,000m3「運搬する土量で出来高を管理します。」
例2. 土工事の場合(設計工種2つをグループ化します。)
〈設計工種〉①床掘600m3、②基面整正120m2 ➡〈グループ作業〉床掘工100m「床掘りの延長で出来高を管理します。」
例3.排水構造物の場合(設計工種4つをグループ化します。)
〈設計工種〉①床掘600m3、②基面整正120m2、③排水構造物100m、④埋戻し400m3 ➡〈グループ作業〉排水構造物工100m「構造物の延長で出来高を管理します。」
このように土木工事を例にしてご説明しましたが、作業の出来高(進捗)を管理する、考え方しだいでグループ化は変わります。
作業の出来高(進捗)を管理するという観点により、ご自身の考え方と作業段取りの工夫を交えてグループ化をご利用ください。
グループ化の操作方法
グループの作成・編集・削除などの操作方法を説明します。
グループの作成
工事メイン(実行予算)画面の左上にある「グループ作成」ボタンもしくは、右クリックメニューの「新規グループ作成」から新しいグループの作成が行えます。
画面内に表示されている「未グループ工種」の左端にある□マークにチェックを入れて、グループ作成ボタンを押すと、選択(複数選択可)された工種をグループ登録します。
「グループ作成」または「新規グループ作成」を押すと、「グループ作成」が開きますので、項目を入力して右下の「グループ化する」ボタンを押してグループを登録します。
ここでグループ化登録される数量が、作業の出来高(進捗)をつかむ数量となります。
グループの編集
編集したいグループの上で右クリックをし、「グループ編集」を選択します。
変更する内容を入力し、更新ボタンをクリックすると完了です。
ただし、すでに日報入力で出来高数量を登録している場合、数量や単位を変更すると入力済みのデータも影響されますのでご注意ください。
グループの解除
※グループの解除は、解除されたグループに日報入力された内容(出来高と原価のデータ)すべてが削除されますのでご注意ください。
解除したいグループの上で右クリックをし、グループ解除を選択します。
確認画面が出たら「解除」をクリックします。
全グループ一括解除を選択した場合、確認画面が出るので「解除」をクリックします。